
生田神社
こんにちは。SWALLOW JAPANのコンサルタント 荻田(オギタ)です。
さて、今回は「神戸に住んでいる方で知らない方はいない!」と言えるほど有名な「生田神社」をご紹介いたします。
生田神社は三ノ宮の少し北側にある由緒ある神社です。
三ノ宮にある「東急ハンズ」のすぐ北に位置します。
生田神社はそれほど敷地が広大ということはなく、規模的には中規模だと思います。
しかし侮るなかれ!
敷地内にはさまざまなパワースポットや史跡があり、きちんと知識を持った上で巡ればかなり満喫できるスポットです。
1800年以上の歴史がある由緒正しき神社!
生田神社は非常に歴史が長く、日本書紀に「神功皇后元年(西暦201年)に創建」と記されているそうです。
なんと1800年以上!
いまいちピンとこないくらい長い歴史です。
お祀りされている稚日女尊(わかひるめのみこと)は伊勢神宮内宮にお祀りされる天照大神(あまてらすおおみかみ)の和魂(にぎみたま)あるいは妹神と伝えられているそうです。
稚日女尊は日の女神様で、物を生み育て万物の成長を御加護する神様だそうです。
ちなみに当初は現在の場所ではなく、現在の新神戸駅付近にある布引山(砂山 ※いさごやま)に祀られていたそうです。
しかし延暦18年(799年)に大洪水で砂山が崩壊する恐れがあったため、現在の場所に移されたと言われています。
(「大洪水で現在の場所に流された」という説もあるみたいですね。)
そして砂山にあった社の周りには松の木が植えられていたそうですが、大洪水の被害を防ぐ役割を果たさず、かつ雨によって松が社殿に倒れ込み被害を与えたという伝承から、現在の生田神社の境内には松の木が1本もないそうです。
また、新年を迎える際は門松ではなく杉盛りを飾るという徹底ぶりです。
長い歴史があるからこそ、非常に多くの逸話が残されていますね。
さらに生田神社は「神戸大水害、神戸大空襲、阪神大震災」など、これまで数々の災害などに遭遇し被害を受けています。
しかしその都度復興・再生を遂げているため「蘇りの神」として多くの人々を勇気づけています。
阪神大震災では本殿や第二鳥居が倒壊しましたが、様々な方々に支えられながら復活しています。
阪神大震災で倒壊した第二鳥居は、復興への願いを込めて伊勢神宮よりいただき再建しました。
その時いただいた第二鳥居は20年の時を経て老朽化が進んだため、2015年に新たに伊勢神宮よりいただいたもので建て替えられています。
また「神戸」という地名の由来にも生田神社が関係しているそうで、生田神社のホームページには以下のように説明されています。
大同元年(西暦806年)に、神社に奉仕する封戸(ふこ)である神戸(かんべ)44戸が朝廷より与えられたと記されており、それが「かんべ」→「こんべ」→「こうべ」と変わり、現在の神戸(こうべ)という地名の語源になったといわれています。
(生田神社ホームページ「生田神社と神戸、酒造り」より)
また、神戸は「灘五郷」など酒造りが有名ですが、それも元は生田神社の境内で神職が酒造りをして外国の要人を迎えた際に振る舞ったことが起源だと言われているそうです。

まさに生田神社が神戸を造り、神戸の街と共に今日まで続いてきたということですね。
また、境内には多くの末社や史跡があり、これらを全て巡っていくと1時間〜1時間半は満喫することができます。
時間に余裕のある方は、生田神社の末社や史跡をじっくりと堪能されることをオススメします。
私は全てをゆっくりと巡った後、心がスッキリとしている自分に気づきました。
生田神社は三ノ宮の繁華街のすぐ近くにありながら、神様や自然、歴史などを体感できるとても貴重でありがたい場所なんです。
それでは早速行ってみましょう!
第一鳥居(一の鳥居)と旭の鳥居
通常、神社の第一鳥居(一の鳥居)は境内の入り口にあります。
生田神社の境内入り口にも鳥居があるのですが、実はその鳥居は第二鳥居なんです。
では第一鳥居はどこにあるのか?
第一鳥居は生田神社からずーっと南下した、かなり離れた場所にあります。

ご覧の通り、すごく離れてます。
実は生田神社の第一鳥居はこんなに離れた場所にあったんですね。
ちなみに第一鳥居から生田神社を結ぶ参道は「いくたロード」と呼ばれ、さまざまなお店が立ち並ぶ賑やかな通りです。
では第一鳥居の写真を見てみましょう。


ですので、本来はこの第一鳥居に一礼をし、「いくたロード」を北上して生田神社に参るのが正しい参拝となります。
ただ時間の制約などもありますので、その辺りは臨機応変に対応していただければと思います。
さて、第一鳥居がかなり南にある、ということは分かったのですが、実は生田神社にはもう一つ、第一鳥居があると言われています。
それは冒頭で書いたように、生田神社が現在の場所に移転する前の第一鳥居です。
場所は現在の新神戸駅付近にある布引山(砂山 ※いさごやま)の辺りで、「旭の鳥居」と呼ばれています。
「神戸市立 雲中小学校」に北西の角にひっそりと佇んでいますので、少し分かりづらいです。

この旭の鳥居、言い伝えによると「元旦の朝日(初日の出)を受けても鳥居の影ができない」と言われており、それが名前の由来となっているそうです。
生田神社は現在の場所に移転しましたが、当時の鳥居がそのまま今も残っているというのは本当にすごいですね。
にわかには信じがたいほど長い年月を経て今に残る、貴重な鳥居ですね。
第二鳥居(二の鳥居)
それではようやく生田神社の境内へ向かいましょう!
東急ハンズ三宮店の東側(北に向かって右側)の道を北上すると、すぐそこに生田神社があります。
このように第二鳥居がありますので、すぐに分かると思います。

先ほど書いたようにこの鳥居は第二鳥居です。
神社の入り口にあるため「第一鳥居(一の鳥居)」だと思っている方が結構多いんですよね。



この第二鳥居、昔は石造りの鳥居だったそうです。
神戸空襲をも耐えた石の鳥居ですが阪神大震災には耐えられず倒壊したため、復興を願って木造の鳥居が伊勢神宮より届けられたそうです。
そしてその鳥居も老朽化が進み、現在の第二鳥居は2015年に再び伊勢神宮よりいただいたものだそうです。
伊勢神宮も生田神社もどちらも太陽神をまつっているため、何か深いつながりを感じますね。
ではそんなありがたい第二鳥居に一礼し、早速中に入ってみましょう!
松尾神社 ~酒造・農工業の神~(恋愛成就の杉もあります)
第二鳥居をくぐってすぐ右を見ると、すぐそこに松尾神社があります。
こんなに近くにあるのですが、知らないと見過ごしてしまいます。


松尾神社は酒造・農工業の神様。ですので鳥居近くにこのような石碑があります。



松尾神社は「酒の神様」です。
飲むのは大好きなので感謝させていただきますが、それほど私たちに関係がないようにも思われます。
しかしこの松尾神社、実は「恋愛成就」で有名な神社なんです。
「酒の神様なのに?」
となりますが、実は恋愛成就は神社ではなく、「杉」なんです。
松尾神社の杉 ~恋愛成就のパワースポット~
松尾神社の鳥居をくぐって右の一番手前にある杉。これが恋愛成就で有名な杉です。

心を落ち着けてこの杉に願い事をすると願いが叶うと言い伝えられているそうです。
もちろん恋愛以外のことでもいいと思います。


松尾神社もこの杉も知らないと見過ごしてしまいますが、この記事を読んだ方はぜひ松尾神社の杉に願いごとをしてみてください。
大海神社 ~海上安全・交通安全・方位除け・道開きの神~
先ほどの松尾神社は第二鳥居をくぐって右側でした。
今度は第二鳥居をくぐった左側を見てみましょう。
そこには「大海神社」があります。

御祭神は猿田彦大神で、神戸の地主神としては最も古い神様だそうです。
神戸は海の街ですので、昔から海上安全はとても重要な役割だったということですね。


海のお仕事をされている方やそのご家族はぜひ、大海神社をお参りください。
第三鳥居(三の鳥居) ~ 手水舎
では境内の中心へ向かっていきましょう。
まず目にとまるのは鮮やかな朱色が青空に映える、第三鳥居です。

青空と非常にマッチしていたのでもう一枚撮りました。

第三鳥居をくぐった右手に手水舎がありますので、ここで身を清めましょう。

念のため、手水舎での作法も書いておきますね。
- 右手でひしゃくを持って水をくみ、まずは左手にかけて清めます。
- ひしゃくを左手に持ちかえ、今度は右手にかけて清めます。
- ひしゃくを右手に持ちかえ、左手の平に水を受け、その水を口に入れて口を洗います。
- 左手に水をかけて再度清めます。
- 右手に持ったひしゃくを立てて、柄に水が伝ってこぼれるようにして清めます。
- ひしゃくを元に位置に戻します。
以上です。
たまにひしゃくに直接口をつけている方がいらっしゃいますが、皆さんが使うものですので絶対にやめましょうね。
梶原の井
手水舎の近くに「梶原の井」という井戸があります。
源平生田の森の合戦の際、梶原景季がこの井戸の水をくんで武運を祈ったと言われているそうです。
井戸には緑色の蓋がされており、中を見ることはできません。



800年前の源平生田の森の合戦と関わりのある史跡があるというのは、歴史を感じますね。
楼門
次に目に飛び込んでくるのはこの楼門。
楼門とは「二階造で上部に屋根をもつ門」のことだそうです。
生田神社の楼門は豪華で鮮やか。一見の価値ありです。

楼門の左手と右手にお守りやおみくじなどの受付があります。



生田神社は縁結びの神様。
その生田神社で有名なのが「縁結び 水みくじ」です。
この水みくじも楼門右手の受付にあります。


拝殿・本殿
楼門を抜け、いよいよ拝殿・本殿へと進みます。
拝殿の手前に狛犬がいるのですが、私はこちらの狛犬、とても好きです。
非常に精悍で凜々しく、スタイルも抜群です。かっこよすぎる!




では生田神社の拝殿を見てみましょう。
楼門をくぐってすぐにこのように拝殿が見えます。
どっしりと威厳と風格がある、すばらしい拝殿ですね。

この拝殿、前述した第二鳥居と同様、阪神大震災で倒壊してしまいました。
拝殿の下の部分がつぶれ、上部の屋根がそのまま地面に落ちてしまった映像はかなり衝撃的でした。
しかし冒頭でも書いたとおり、これまで幾多の災害に見舞われながらその都度乗り越えて復活してきたため、「蘇りの神」として多くの人々に復興への勇気を与えてきました。

生田神社の拝殿をじっくりと堪能した後は、本殿に向かってお参りしましょう。
生田神社にお祀りされている稚日女尊(わかひるめのみこと)は最初に説明した通り、日の女神様です。
物を生み育て万物の成長を御加護する神様ですので、有名な縁結びだけでなく、さまざまなお願い事を聞いていただけそうですね。
住吉神社・八幡神社・諏訪神社・日吉神社(本殿敷地内)
生田神社には14の末社がありますが、そのうちの4つは本殿敷地内にあります。
拝殿から撮影したのですが、私のカメラには望遠機能がないため、かなり遠くてほとんど見えません。
ご容赦くださいませ。

本殿右側にある住吉神社は交通安全の神、八幡神社は厄除開運の神だそうです。

本殿左側にある諏訪神社は農耕狩猟・武運長久・力の神、日吉神社は農工業・五穀豊穣の神だそうです。
生田の池
本殿へのお参りが済んだら、次は境内をぐるりと散策してみましょう。
拝殿・本殿の左側の道を行くとすぐに「生田の池」が見えます。

生田の池は鎌倉初期に歌人が歌に詠んだほどの名勝だったそうです。
少し見づらいですが、今も周りの木々や噴水、鯉などとてもいい雰囲気の池です。


ベンチなどに座りながらゆっくりと全体を見渡せる場所があれば池をもっと堪能できるんですけどねー。
蛭子神社 ~商売繁盛の神~
生田の池の横を通り、本殿の北側までくると蛭子神社があります。
蛭子神社は皆様ご存じの通り、商売繁盛の神ですね。

兵庫県には「西宮神社」や「柳原蛭子神社」など有名なえべっさんが多いため生田神社は余り目立ちませんが、神戸を作り神戸と共に生まれ変わってきた生田神社にもお参りをしておきたいものです。
こちらにも狛犬がありますが、本殿の精悍な狛犬とは対照的に、少し親しみのある狛犬です。


とても愛嬌のあるかわいらしい狛犬ですね。
心が和みますねー。

お商売をされている方はこちらの蛭子神社もお参りください。
戸隠神社 ~身体健全・筋力増進・大力の神~
蛭子神社のすこし西(左側)にも神社があります。
戸隠(とがくし)神社です。


身体健全・筋力増進・大力の神です。
さざれ石 〜神霊の宿る石〜
蛭子神社と戸隠神社の間に「さざれ石」があります。

日本の国歌「君が代」の一節にもでてくる「さざれ石」ですが、一体なんなのでしょうか?
さざれ石は漢字では「細石」と書きます。確かによく見ると小さな石が集まってできているのが分かります。
長い年月をかけてできる堆積岩だそうで、成長し、大きい巌となるそうです。
神霊の宿る石として永遠の繁栄を願う石と言われています。
生田神社と神戸、そしてそこに住む人々の永遠の繁栄を願っているのかもしれませんね。
ぜひ皆さんも立ち寄ってみてください。
折鳥居と礎石 〜交通安全の御利益〜
さざれ石の北側、戸隠神社の東側(右側)をよく見ると、そこにも何かあります。
折れ鳥居と礎石(おれとりいとそせき)という立て看板があります。

この鳥居は江戸時代初期に建立され安政元年の大地震で倒壊したものだそうです。
支柱は別の場所に移転され、折れ鳥居と礎石だけが残っているそうです。

この折れ鳥居は交通安全に御利益があるとされているそうです。
交通事故は誰のみにも降りかかる可能性があります。
こちらも参っておきましょう!
市杵島神社 ~芸能上達・水の神~
場所は少し戻りますが、生田の池のすぐ北側にも神社があります。
市杵島神社(いちきしまじんじゃ)です。






市杵島神社は芸能上達・水の神様です。
関係のある方はお参りください。
生田の森 ~太古の森が残るパワースポット~
生田神社の境内の北の部分にあるのが「生田の森」です。
「こんなところに森があるの?」
と半信半疑になるくらい、意外な感じがします。
しかし一度足を踏み入れれば、そこはまさに森なんです!



今は生田神社の境内の一角のみが生田の森となっていますが、昔はもっと広大な森だったそうです。
なんと現在のフラワーロードあたりまでが森林だったらしく、その広大な大森林であるが故に何度か合戦の舞台となったそうです。
昔は生田神社周辺は非常に自然の豊かな場所だったんですね。
その自然がこの生田の森に残っている、ということですね。
さて、生田の森に入ってすぐ左側に楠のご神木があります。
樹齢は分かりませんが、何百年とここで神戸を見守ってきたんでしょうね。


森の中には小川も流れており、とてもキレイで落ち着いた空間になっています。
2001年にこの小川などを設置・整備したそうです。それまではうっそうと楠が茂る森だったみたいですね。

なぜか森の中に「かまぼこの発祥地」の表記が。
11月15日が「かまぼこの日」というのは初耳ですねー。

敷地はそれほど広くなく、木がものすごく多いということもないのですが、本当に森の中にいる、不思議な感覚があります。
大きな木に包まれている安心感でしょうか。道も整備されて歩きやすく、とてもいい環境です。



ここは都会の中にある貴重な森です。
とにかく日常のことをいったん忘れ、目の前にある自然と正面から向き合い、感じてみましょう。
生田森坐社 ~安産・万物成長・生田の森の守り神~
生田の森を歩いていると、神社が一つあります。
生田森坐社(いくたのもりにいますやしろ)です。
生田の森を整備した2001年に建立された神社だそうです。



生田森坐社は安産・万物成長・生田の森の守り神です。
森の中にひっそりと鎮座している生田の森の守り神。
みなさんもお参りしてみてください。
縁むすびの水占い(水みくじ)
さて、楼門の右手にある受付で購入した「水みくじ」はこの生田の森の中で使用します。
水みくじ用の小さな池がありますので、そこに水みくじを入れてみましょう!



では早速水みくじを池に浮かべてみましょう!


水みくじを水に浮かべると、すぐに文字が浮かび上がります。
私は小吉でした。
水に浮かべたので当然おみくじは水浸しです。
大吉で持って帰りたい方はタオルなどで拭いて持って帰りましょう。
そうでない方は池の横に結ぶ場所がありますので、そちらに結んで帰ってください。

また、生田の森の中には何カ所かベンチなどがあり、座ってゆっくりすることができます。
屋根付きの休憩場所もありますので、こちらで少し休憩するのもいいですね。


生田神社には行ったことがあっても、この生田の森には行っていない、という方は結構いらっしゃると思います。
時間に余裕のある方は、ぜひ一度立ち寄ってみてください。
きっと自然につつまれて癒やされますよ。
楠の神木 ~再生・再起・合格・復活・復興の象徴~
生田神社の境内の東側に「楠の神木」があります。
残念ながら私が行った時はこのエリアは工事中だったため、遠くから撮影するのみでした。

この楠の神木、樹齢は約500年で、昭和20年の神戸大空襲で焼けたのですが力強く蘇ったため、再生や復活の象徴となったそうです。
また、この神木はパワースポットとしても有名な場所のようです。
工事が終わったら追加取材いたします。
稲荷神社 ~生活守護・食物、稲の神~
先ほどの楠の神木の北に稲荷神社があります。
残念ながら現在は工事中のため見ることも参拝することもできませんでした。
工事が終わりましたら追加取材いたします。
包丁塚
楠の神木を南下してすぐのところに、奇妙な塚があります。
包丁塚といい、料理食品関係者によって建立されたそうです。


包丁に感謝するために建立されたようですね。
なるほど、包丁に感謝ということを考えたこともありませんでした。
本来はどんなものにでも感謝なんですよね-。

塞神社・雷大臣神社・人丸神社
包丁塚を南下してすぐのところにも神社があります。
一つの社に三社あります。


右の塞神社(さえじんじゃ)は防夭・食中毒防止の神。
真ん中の塞神社(さえじんじゃ)は食文化発展・料理上達の神。
左の人丸神社(ひとまるじんじゃ)学問の神・防火の神。
飲食店関係の方に関わりが深い神社ですね。

弁慶の竹
さて、生田神社の散策もそろそろ終わりに近づいています。
ここでほとんどの方が知らずに素通りしているであろうスポットをご紹介します。
楼門の辺りまで戻られたら、竹を探してください。
楼門をくぐってすぐ左手にあります。

本当に楼門をくぐってすぐの所です。
左手ですよ、左手。
一見ただの竹ですが、これが知る人ぞ知る「弁慶の竹」なんです。


竹の向こう側にうっすらと立て看板が見えるでしょうか。
こ、これは。全く見えない!知らない方が気づくことはまずないでしょうね。
少し手で竹をよけてみると…

でてきました。
この竹は口伝によれば弁慶が源義経の代理として生田神社を参拝した際に奉納した竹だということです。

説明には「神功皇后釣竿の竹」という説明もあるため、両方の竹が混在しているということでしょうね。
敦盛の萩
社務所の前に「敦盛の萩」という立て看板があります。
しかしそのあたりには何もありません。
萩は夏から秋にかけての植物なので、今は時期ではないからでしょうか。
えびらの梅
最後にご紹介するのは「えびらの梅」です。
場所は楼門をくぐる前に左手を見ると駐車場と西門が見えるのですが、そちらの方向へ向かう途中にあります。
この梅は「源平盛衰記」に出てくる梅だそうです。
景季が生田の合戦の際、「えびら」という矢を納める武具にここの梅の枝を挿して戦った、ということみたいですね。




最後に
いかがでしたか?
生田神社は非常に歴史が深いため、じっくり見ていくにはかんりの時間を要します。
時間に余裕のない方は気になる所を、時間に余裕がある方はここで紹介した内容を辿りながら堪能していただければと思います。
生田神社の自然や歴史に触れ、多くの神様をお参りし、明日への活力を充填していってくださいね。
基本情報
- 住所:〒650-0011 県神戸市中央区下山手通1-2-1
- 電話番号:078-321-3851
- 営業時間:7:00~日没
- 定休日:なし
- 料金:無料
- アクセス:JR三ノ宮駅、私鉄各線三宮駅より北へ徒歩10分
- 駐車場:あり(最初の1時間:500円。以後10分毎に100円)
- HP:http://www.ikutajinja.or.jp/